今日の、おだし手帖

かつおの町ならでは "びんた料理"に舌鼓

かつおの町ならでは "びんた料理"に舌鼓

こんにちは。おだし先生です。

かつお節製造において、包丁やカッターでかつおを切る「生切り」と呼ばれる工程があります。

毎朝枕崎市内の約40か所のかつお節工場では大量のかつおの頭が切り落とされるのですが、それらは副産物として色々な形で活用されます。

料理で使われる例をご紹介しましょう。
枕崎では頭のことを「びんた」と呼ぶのですが、枕崎の飲食店では、名物メニューとして「かつおのびんた料理」が提供されます。

かつおの頭を、まるごと味噌や醤油で煮込み、それを箸でつついて食べます。
食べるのに少々時間がかかりますが、ほろっとした肉がとても美味しいですよ。
目の周りがどろっとしてちょっと生々しいのですが、地元の人は「ここが一番美味しい」と言います。

ぎょろっとした目で睨まれているような感じですが、かつお節の町でしか味わえない珍しい料理です。
枕崎に来たら是非お試しください。