今日の、おだし手帖

かつお節の産地のソウルフード"腹皮"

かつお節の産地のソウルフード"腹皮"

こんにちは。おだし先生です。

皆さんは、「腹皮(はらがわ)」という食べ物を聞いたことがあるでしょうか?
かつお節の町周辺でしか手に入らない、枕崎では「ソウルフード」的な食べ物です。
静岡では「はらも」、高知では「はらんぼ」と呼ばれているようです。

かつお節を製造する際、脂分が多く節に向かないお腹の「トロ」の部分は取り除かれます。
それが「腹皮」と呼ばれるもので、焼いたり、天ぷらや唐揚げにするとごはんのおかずやお酒のつまみにぴったりです。
独特の弾力と濃厚な味は、一度食べたら忘れられないでしょう。

私が確か枕崎の小学生だった頃、「腹皮遠足」という遠足がありました。
遠足はおやつが楽しみのひとつだと思うのですが、腹皮遠足は「腹皮」「おにぎり」「漬物」以外は持ってきてはいけないルールでした。
なんだか厳しい制限ですが、当時の私も含めた小学生たちは、「ああ、腹皮美味しい。」といって、満足していた記憶があります。

どういう目的で導入されたのかは分かりませんが、腹皮を枕崎の町全体で大切にしていたのだと思います。

かつお節には、頭や内臓、心臓などの副産物にも色々なストーリーがあります。
枕崎の飲食店に行けば、食べることができますよ。
コロナ禍が落ち着いたら、是非枕崎に来てくださいね。