山のおだし代表、しいたけの強い旨味
こんにちは。おだし先生です。
海のおだしの代表がかつお節や昆布だとしたら、山のおだしの代表はしいたけでしょう。
その中でも、おだしの旨味をたっぷり楽しめるのが、「原木栽培の乾しいたけ」です。
原木栽培とは、木を活用した栽培方法です。
具体的にはくぬぎやならなどの広葉樹を伐採して1メートル位の棒状にして枯らします。
そしてそこに穴をあけて、しいたけ菌を培養した木片(種菌)を打ち込み、木漏れ日が当たる場所に並べておきます。
そして数年経てばしいたけが収穫できるのです。
それ乾燥させたものが乾しいたけで、生しいたけに比べて旨味が凝縮しています。
しいたけのだしの取り方は独特で、水に入れて冷蔵庫(5°C程度)の温度で戻すと旨味成分がぐっと出ます。
高温で引き出すかつお節と対照的ですが、かつお節もくぬぎやならなどの広葉樹で焙乾(ばいかん。燻製と乾燥を同時に行う工程)を行い、本枯れ節では半年から1年以上かけて旨味を熟成させるものもあるなど、長期間かけて旨味が作り出されるという共通点も。
しいたけだしは、ほんの少しの量で強い香りと旨味をもたらします。
かつおや昆布のおだしにちょっと入れるだけで、味に大きな変化をもたらすインパクトのあるおだしです。
しいたけ自体も戻した後も様々な料理に活用できます。
是非、料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。