今日の、おだし手帖

実は多種多様!かつお以外の"節"

実は多種多様!かつお以外の"節"

こんにちは。おだし先生です。

日本のおだし素材はかつお節が代表的ですが、意外にも様々な種類の魚や肉が“節”に加工され、日本の食文化を支えています。
今回はかつお節以外の節で、主要なものをいくつかご紹介します。

まぐろが原料の「まぐろ節」は、繊細な薄味のおだしが引けるのでお澄ましに活用したり見た目が白色で美しいため、糸削り(糸のように細く削ったもの)にしてお浸しなどのトッピングに活用されています。

また、さばを原料とした「さば節」、宗田がつおを原料とした「宗田節」、むろあじを原料とした「むろ節」、いわしを原料とした「いわし節」などがあります。

これらはかつおと違う独特の香りやコクをもち、おだしはうどんやそば、ラーメンや煮物など幅広くいろいろな料理に使用されます。

その他、珍しいものでいえばさけを使用した、主に北海道で使用されている「さけ節」、魚以外では、鶏を使用した「鶏節」や、豚を使用した「豚節」などもあります。

例えばラーメンなど、料理で具体的に「〇〇節使用!」とアピールしているものもありますし、だしパックなどの商品の一括表示をみると様々な節が原料として使われていることもあります。

どんな節が使われているのか注目しながら料理や商品を味わってみるのも面白いかもしれませんね。

※写真は枕崎市の山崎鰹節商店さんにご提供いただいたさば節の写真です